当院の歯周病治療

当院では、歯周病の治療経験が26年以上（※）の院長を中心に歯周病治療を行っています。

初期の歯周病の場合は、院長の指示のもとで歯科衛生士が歯周基本治療を担当します。しかし中等度から重度のケースだと、歯周基本治療のみで病状を改善することは困難です。

その点院長は、歯周外科はもちろん、エムドゲインという特殊な薬剤であごの骨や歯肉を再生する治療まで幅広く行えるため、悪化してしまった歯周病にも、さらに適切な対応ができる場合があります。（保険適応不可）
さまざまな症例を手がけてきた院長だからこそ、必要な処置をより的確に判断し、ご提案できるのです。

「歯を抜かなければいけない」と言われたことがある方も、ぜひ一度当院にご相談ください。

※2022年現在

「歯周病」という病名を耳にしたことはあるものの、実際はどのような病気かわからないという方も多いのではないでしょうか？

歯周病は、お口の中の細菌によって引き起こされる病気です。お口の中には普段から非常に多くの種類の細菌が存在しており、その中の歯周病菌と呼ばれる菌によって発病します。

特別な病気という訳ではなく、生活習慣病の一種に数えられています。生活習慣病と聞くと「大したことはない」と勘違いされやすいですが、歯周病は身体に悪影響を及ぼす病気です。重症化した場合は歯を支える骨が溶け出し、歯並びがどんどん崩れていってしまい、より悪いケースでは歯が抜けてしまうことも珍しくありません。

さらに、その影響がお口の中にとどまらないのが歯周病の恐ろしさです。現在、心筋梗塞や脳梗塞、糖尿病、アルツハイマー型認知症など、全身の病気に影響することがわかっています。中でも糖尿病との関連は深く、歯周病は「糖尿病の合併症の一つ」と言われるほどです。糖尿病の人は歯周病にかかりやすく、また歯周病の人は糖尿病を悪化させやすいのが事実です。

「たかが口の中のこと」とあなどっていると、あっという間に歯がなくなり、全身の健康も損ないかねません。それが歯周病の本当に恐ろしいところなのです。

歯周病の治療は糖尿病の治療・コントロールに役立つほか、全身の健康にも大きく関わると言えます。まだ症状が軽い場合は、歯磨きや生活習慣の改善で対処できる可能性があります。一方、症状が進んでいる場合、セルフケアに加えて歯科医院での専門的な治療を受けるのが望ましいでしょう。

いずれにせよ、歯周病は自覚症状の薄い病気です。だからこそ、まずはご自身の歯とお口の状態を歯科医院でチェックしてもらうことをおすすめします。

上述した通り、歯周病は生活習慣病の一種です。そのため一度症状が治まっても、歯磨きの方法が間違っていたり生活習慣が悪化したりすると、再発リスクが高まります。つまり歯周病の発症・再発を予防するには、歯磨きや食生活、睡眠などの習慣をご自分で正すことが重要なのです。

一方、歯科医院が担う歯周病予防や再発防止として、定期的なメインテナンスをおすすめしています。メインテナンスでは、歯科衛生士がプロフェッショナルケアを行うだけでなく、患者さま一人ひとりのお口の状況に合わせたメニューをご提案します。また、ご自宅でのケアや、より良い生活習慣についてのアドバイスも差し上げているのが特徴です。

歯ブラシにはさまざまなサイズや形があり、今お使いの歯ブラシがお口の状況に合っていない場合は、その効果を十分に発揮できないことがあります。

そこで私どもは、お使いの歯ブラシをメインテナンス時にご持参いただくようお願いしています。使用中の歯ブラシがどのようなものかを歯科衛生士が把握することで、以下のようなメリットが生まれるためです。

• 歯ブラシの大きさや毛の硬さが、患者さまに合っているかを確認できる
• 患者さまに合わない歯ブラシをお使いの場合は、適したものをアドバイスできる
• 毛の開き方を見ることで、歯を磨く際の力の入れ方や磨き癖を確認できる上に、その情報をより効果的な歯磨き方法のレクチャーに役立てられる

歯周病の予防や再発防止は、歯科医院のケアだけでは成り立ちません。患者さまにご自宅でしっかりケアいただくことが大切です。

歯周病の再発を防止し健康なお口を維持できるよう、歯科衛生士ができる限りのサポートを行いますので、一緒に頑張っていきましょう。